教育史学会第66回大会

開催概要

教育史学会 第66回大会 オンライン開催 参加のご案内

皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
このたび、教育史学会第66回大会を下記の要領で開催することになりました。コロナウイルスの感染状況に鑑み、昨年度に引き続き、オンライン開催となります。ご参加を心よりお待ちしております。
なお、インターネットへの接続やzoomの使用につきましては、十分にご準備いただけますようお願いいたします。

日程

2022年9月24日(土)・25日(日)

会場

オンライン開催 (埼玉大学)
この大会ウェブページをプラットフォームとして、研究発表・シンポジウム会場やレジュメ配付などを案内します。
https://www.jshse66.jp

タイムテーブル(予定)

各会場のzoomのミーティング入場開始は20分前です。司会者・報告者は10分前までにご入場ください。zoomミーティングの方式として、入室情報があってから参加を一人ひとり確認しますので、アクセス後、ミーティング出席までに時間がかかります。ご了承ください。

9月24日(土)

9月24日タイムテーブル

9月25日(日)

9月25日タイムテーブル

シンポジウムについて

日時:
9月24日(土)14:10~17:40
テーマ:
「教育史にみるケアリング−学校・家庭・地域社会における子どもの姿から−」
報告者:
浅井幸子(東京大学)
三時眞貴子(広島大学)
宝月理恵(お茶の水女子大学)
指定討論者:
小玉亮子(お茶の水女子大学)
高木雅史(中央大学文学部)
司会者:
白水浩信(北海道大学)
七木田文彦(埼玉大学)

趣旨

本シンポジウムは、学校、家庭、地域において展開された「ケア」の実践を歴史の中に見ながら、同時代的社会の中で教育がもった意味と今後の教育史研究への示唆、可能性について検討したい。

昨年のシンポジウム「教職課程と教育史研究・教育」では、教職課程における教育史担当者の実情について報告され、私立大学、国立大学の教員養成学部、国立大学の非教員養成学部の3類型から教員養成と研究者養成に関わる担当者の報告をもとに議論が展開された。そこでは、「教育史研究が行われる場であると同時にその成果を教育する場であり、そのことを通して教師になりゆく者を育てる場でもある」とした。つまり、教育史研究は実践にどのように関わるのか、そして、実践と教育史を結びつける社会的要請が強まっており、自らの教育史研究と教職課程における担当講義の関係を強く意識しなければならないことが指摘された。

今回のシンポジウムは、前シンポジウムとつながりをもちながら「実践」に注目したい。特に歴史の中に埋もれた声から描かれる実践史、または社会史の中に見られる「ケア」の実践、関係性としての「ケアリング」に焦点化したい。

1990年代以降、教育学における「ケア」への注目もあって、史的分析を試みる研究者にとっても、実践史、社会史、または関係史を叙述する際、少なからず「ケアリング」の視点が受容されているようにみえる。

例えば、医学、看護学において展開される「ケア」の視点は、標準的な治療として確立された医療の選択とは異なり、個々の人生の文脈に寄り添う形で実践の研究領域を形成している。これと同様に、教育実践の中に見る様々な関係性を個々の文脈の中に見て叙述すること、つまり「ケアリング」としてこれまでの実践を確認したい。その分析の視点は(意識しているかどうかは別として)教育史の描かれ方にどのような視点を切り拓き、具体的史像をどう描こうとしたのか(または、どのように切り拓かれる視点、可能性をもっているのか)。さらに、教育史研究者は上記視点を受容すると、実践の中に見る個々の関係のまなざしと実践に何が見えてくるのか、学校、家庭、地域社会における具体的実践を示しながら、今後の教育史の教育実践への関わりと可能性を探りたい。結果として教育史と実践の関係を問いなおしながら、今日の教育実践を模索することになるだろう。

シンポジストとして浅井幸子さん(東京大学)、三時眞貴子さん(広島大学)、宝月理恵さん(お茶の水女子大学)の3名に登壇をお願いしている。

浅井さんには、日本の学校における「ケアリング」の実態として、1920年代の「池袋児童の村小学校」における実践を中心に報告いただき、三時さんには、19世紀後半から20世紀初頭のイギリスでみられた極貧や虐待を受けた子どもなどの就労・生活をめぐる「ケアリング」について、宝月さんには、家庭の中でみられる「ケアリング」について、衛生実践としての身体化・非身体化を例に報告をいただく。それぞれ、学校、家庭、地域社会(就労)における教育の機能と「ケアリング」について、実態を提示してもらいながら報告をいただく。

指定討論者としては、小玉亮子さん(お茶の水女子大学)と高木雅史さん(中央大学)にコメントをお願いしており、参加いただく学会員のみなさんともに、上記提案について議論したい。

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